8月前半の落語



今月前半は忙しくて、珍しくあんまり落語に行きませんでした。
(ホントは毎月これくらいが理想的なんですが)


8/3(火)
シークレット落語会
※詳細は内緒。だって“シークレット”だもん。


8/4(水)
白鳥ジャパン2009大独演会
19:00〜21:20@東京芸術劇場 中ホール
三遊亭白鳥 『トキそば』
立川志の輔 『抜け雀』
仲入り
志の輔vs白鳥対談
三遊亭白鳥 『鬼コロ沢』(白鳥版『鰍沢』)


8/9(日)
池袋演芸場 八月上席夜の部
16:50〜19:00※仲入りで退出
開口一番 三遊亭玉々丈 『金明竹 名古屋弁Ver.』
三遊亭金兵衛 『初天神
隅田川馬石 『壷算』
ダーク広和 奇術
春風亭百栄 『状況説明窃盗団』
柳家花緑 『長短』
ロケット団 漫才
柳家さん喬 『抜け雀』


8/13(木)
下町ダニーローズ第11回公演 演劇らくご〜鉄拐〜
※落語会じゃありませんけど。一部が古典落語『鉄拐』(志らく師の口演)、二部が演劇『上海極楽(パラダイス)〜鉄拐後日談〜』という構成。第一部の『鉄拐』をいちおう“一席”に数えました。


8/15(土)
第44回 七転八倒の会
18:35〜20:45@神楽坂・毘沙門天善国寺書院
開口一番 古今亭志ん坊 『無精床』
五街道弥助 『夏泥』
柳家喜多八 『船徳
仲入り
五街道弥助 『駒長』
柳家喜多八 『景清』


この半月に聞いた数少ない落語の中で印象的だったのは、白鳥師『トキそば』、花緑師『長短』、喜多八師『船徳』。特に久々に聞いた花緑師が良かった。いままで30代の噺家がやる『長短』を聞いて面白いと思ったことはほとんどないのだけど、花緑師は安心して楽しく聴けた。オーソドックスでいれごとが少ないのも良かった。


それから志らく師の演劇らくご。今まで観たダニーローズのお芝居の中ではいちばん面白かった。わたしが観たのは初日だけど、その後観に行った落友たちの話を聞く限りでは、日に日に良くなっているみたい。志らく師は演劇においても新たなフェーズを迎えたのかもしれないなぁ。志らくファンは観ておいたほうがいいと思います。


第一部の落語『鉄拐』は、第二部の芝居の背景を説明する役割に徹したせいか、いつもの志らく師よりはやや抑え目な印象。内容でいつもの『鉄拐』と違ったところは、上海屋の主人を“女好き”という設定にしていたことと、サゲを「鉄拐のお腹の中で暴れていたのは鉄拐に馬を盗まれてしまった張果老」にしていたところかな。これはお芝居の内容につながっていて、今回的バージョンなんじゃないかと思います。
第二部『上海極楽(パラダイス)〜鉄拐後日談〜』は、タイトルどおり、その後の鉄拐を描いたお芝居。上海租界で繰り広げられるハートウォーミングコメディとでも言おうか、随所に最近の志らくさんが志向している“バカバカしさ”や“軽さ”が感じられ、志らく師が、自分の頭の中にある世界を舞台の上に具現化しようとしているのがよく分かった。また、今回は役者・立川志らくが実にチャーミングだった。
明日は千秋楽なので、まだ観てない人は急ぐべし!


さて8月後半は、オレスタイル、牡丹灯篭志らくのピン、夏の文左衛門大会…と大好きな人達の楽しみなライブが続きます。それを励みにがんばろっと・・・