6/22 道玄寄席

19:00〜20:50@カルチャーキューブ(道玄坂FORUMビル10F)

桃月庵白酒 「そば清」

古今亭菊六 「抜け雀」

仲入り

白酒 「化け物つかい」








昨日は呑み会のお約束があったのだけど、その前にどっか寄ろうかな?とかわら版をパラパラしていたら、渋谷で白酒さんが出る会を発見。4月の落語研究会で「徳ちゃん」を聴いて以来、もっと聴きたいと思っていたのでちょうどよかった。



白酒さんの物言いはやわらかで噺家らしく、なのでちょっと年寄りくさい感じもあるのだけど、時々ぼそっと言う皮肉がちょっとセンスいいなと思う。淡々とした中にシニカルなまなざしが感じられて好ましい。



マクラで、ビリー・ブロンクス(…流行ってるなぁ。落語界では、この4月くらいからいろんなヒトのマクラに登場するようになった気がする。三三さんもマクラでビリーの話をしてたっけ)、リア・ディゾン、そしてギャルソネに触れて「そば清」へ。そば清を「大喰いでならした江戸のちょっとした有名人」と紹介。ビリーとギャルソネはともかく、リア・ディゾン知名度は微妙なんでない?グラビア界の趨勢はまったく分からないが、今そんなに人気なのだろうか、それとも白酒師の好みなのだろうか(まぁ、どうでもいいのですが)。
そば賭けに勝ってほくほくとかけ金を懐に入れるそば清、一声、甲高く「どぉ〜もぉー」と挨拶して去っていくのですが、これが軽薄で小憎らしく、可笑しかった。



菊六さんの「抜け雀」は、上手なのだろうと思うのですが、ものすごく眠くなってしまって弱った。両隣のおじさんも寝てたから、どうも聴き手側の問題だけじゃない気がする。



仲入りの後の「化け物つかい」はライブで聴くのは初めての噺。化け物屋敷に引っ越した人づかいの荒いご隠居。日が暮れると現れる化け物までもこきつかうのですが、のっぺらぼうの女に「いいさ、目鼻なんかなくたって。なまじ目鼻がついてるばっかりに苦労してる女が大勢いるんだ」ってのには苦笑いたしました。白酒師はこういうセリフが似合う気がする。化け物は、出てくる時ご隠居の背筋をぞくぞくとさせるのだけど、ガリガリ君を太らせておっとりさせたみたいな(失礼)風貌の白酒さんが「あ〜ぞくぞくする」ともだえる様はなんともいえない可笑しさがありました。



この会は3、6、9、12月の年4回やっているそうで、次回は9月。ネタはすべて当日までのお楽しみで木戸銭1,000円。なかなかいかったです。