5/2 鶴瓶噺 最終日

初日に行った知人によると、落語はなし、「きらきらアフロ」とかで聴いたネタがちょっと多かったけど、2時間ずーっと笑いっぱなしだった…という話でした。が、千秋楽の今日は「青木先生」をやった(立ったままで)。
「青木先生」は何回聴いても笑えて、しかし最後には涙滂沱となるのだ、私は(年とると涙もろくなるというのは本当です)。今日も「あ、『青木先生』だ」と分かった時点でバッグからハンカチを出して備えた。その前から「家族に乾杯」で出会った小学生の男の子たちの話でかなりぐっときていたので、次はもう我慢できないと思ったのでした。で、やはり泣けた。(ちなみにその小学生の話というのは、もうすぐ違う中学に行くことになる6年生の男の子達の話なんだけど、ホントにそんな小学生がこの日本にまだいるのか?と疑うくらい良い子たちです。今度番組で放映されるそうなので興味のある方は見てちょうだい。キーワードは「旅立ちの日に」。…それにしても、自分は“老人”“小学生男子”の登場する心温まる話というのが弱点みたいだ)。

その後、鶴瓶さんはこの会を立ち上げたテレビ朝日のプロデューサーの思い出というのを語りだした。この会の初日はその人の七回忌だったそうだ。話の途中、突然鶴瓶さんが沈黙した。涙で声を詰まらせたのでした。鶴瓶さんは、その後しばらく泣きながら話していた。
苦労をともにした人の七回忌、そういう区切りの年の会を彼が育てた後輩がスタッフとなって継いでくれていると言っていた。今日はその千秋楽。さぞ感慨深かったろう。そういう想いの、小学6年生達のエピソードであり、「青木先生」であったのだ。

青山円形劇場でやる『鶴瓶噺』は今回で最後という噂があったのだけど、ホントかもしれないと思った。今回行けたことはとてもラッキーで幸せなことでした。