3/25 繁昌亭夜席

繁昌亭は、落語の小屋としては、広すぎず狭すぎず(池袋演芸場をもうちょっと広くして、二階席もつけた…って感じ)、ほんとにちょうどいい感じの大きさで、きれいだし、申し分ないと思いました。

しかし!
モノが喰えないのです。私は18時開演の夜席に仕事を終えて駆けつけたのですが、空腹だったので弱った。座席での飲食禁止、ロビーには飲料の自販機しかなく、売店でも食べ物は一切売ってない、腰かけて持ち込んだ食べ物をひっそり食べるスペースもありません。これは残念だ。

でも、まぁ、せっかく来たんだし…と落語に期待したのですが、みんなマクラ長すぎだよう!それにあんまり自分好みの笑いではなかった(ベタとゆーのかな?)。せっかく来たお客さんだから絶対笑わせなくちゃと思うのか、お客さんもそれを期待してるのか、その辺りが良く分かりませんが、関西の寄席文化はああいうものなのかしら?長いマクラに飽きて、途中で寝てしまったりした。あーもう、せっかく来たのにねぇ!
それと、昨日は天神寄席という毎月25日に催されているらしい企画だったのだが、仲入り明けに天満天神付近の老舗料亭の若おかみと出演者の桂三風さんの対談という、よくわからないセッションがあり、その料亭の歴史だの、ランチがなんぼだの(ちなみに5000円だってさ)、どうでもいい話が続いた(腹が減ってむかっ腹が立っていたので、途中で強い意志をもって寝ることにしたので、後半、どんな話があったのか知らない)。

飲食禁止といい、この対談といい、常設の寄席をこの地にオープンするにあたって地元の料飲店への配慮がかなり働いているのかなぁと思った。

いちおうプログラム

笑福亭 喬若 「牛ほめ」 こちらで聴く「牛ほめ」よりも、与太郎がちゃっかり&しっかりしていてるところが、上方風なのかな?と思いました。
桂 三風 「またも華々しき華燭の典」 三枝師匠の創作落語。結婚披露宴の話だが、三風さんは会場のお客に乾杯させたり、スピーチに拍手させたりする。これを「客席参加型落語」と称して商標登録してるんだそーです。
桂 きん枝 たぶん「親子酒」 米朝師匠の最近の壊れっぷりとか小染さんの思い出とかのマクラが長く、途中で寝てしまい、噺は夢うつつで聴いていた。マクラで小染さんエピソードがあったし、下げで“くるくる廻ってる”とか言ってたから、たぶん「親子酒」だったんだと思う。
仲入り
対談 桂三風×小林由理恵(相生楼女将)
桂 文喬 「天神山」 マクラで持病の話が延々と続き、この話、いつまで続くのかなぁと思ってるうちに、睡魔に襲われた。気がついたら、女房が「コーン」と鳴いてて、ほとんどお終いのところだった。あーあ。この噺楽しみにしてたのになぁ。

最終の一本まえの新幹線で東京に帰ってきた。またも寝てしまって、名古屋で気がついたら、隣の見知らぬヒトが困惑していた。その人の肩に思いっきりもたれて爆睡していたらしかった。平謝り。でも、ワイシャツにファンデーションつけたりヨダレ垂らしたりしなくて本当によかったです。