3/10 パントマイム@両国〜はだか・喬太郎・ポカスカ・昇太@六本木

朝、木村万里さんのところからの緊急DMメールに“思わずメールしています、今日までの山本光洋さんのライブ、是非!”とあった。昨年11月の絹のライブで気になっていた人だったので、素直におすすめを受けて両国に向かった。


「山本光洋ソロライブ“かかしになるために”」
14:30〜たぶん16:00@両国シアターX(カイ)
1.チャーリー山本
2.老人と海(仮題)

おすすめに従って出かけてホントに良かった。
一人暮らしの老人の日常や妄想を可笑しくやさしく描いたパントマイム「老人と海」。九つの短いパントマイムで構成されている。小説でいうなら短編集って感じか。一篇、一篇観ていくうちに、主人公の老人の過去や現在が少しずつ分かっていく。笑えるのだけど切ない(…ゆうべから、こんなのが続きますわぁ)。好きと思ったのは「バーチャる」「QP」「青で渡る」「ナイトフィーバー」「記念撮影」(…ってほとんど全篇です)。見終わると、最初は意味の分からなかった冒頭のパントマイム「海をみる」が沁みてくる。老いて一人で暮らす日常って、海の中にいるみたいに、何もかもがゆっくりと動き、重たくて、ぼやけて、よりどころがないような時間が流れているのか。
セリフがないのにお芝居を観ているようだった。でも、無駄に饒舌な芝居のような、たいくつな瞬間はないです。もし機会があったら是非!と私もおすすめしたいです。


観終わって、国立新美術館に行こうと思ったのだけど、ゆっくりお茶など飲んでいたら5時半になってしまい入館できなかった。残念でした。


寒空はだかカラフルロスタイムショーvol.3withポカスカジャン柳家喬太郎
19:30〜22:30(!)@六本木SUPER DELUXE
・いつものオープニング
  →高遠女史、ごめんなさい、正直ちょっと飽きてきました。
・はだかさんのライブ
喬太郎さん 「ハワイの雪」
〜休憩〜
ポカスカジャン
・はだか&ポカスカジャンでボガンボス
・昇太さん、ウクレレ今野英明さんが加わって全員で「ダイナ」を唄いまくる。
・いつものフィナーレ
  →♪タワー・タワー…

このライブは第一回から行っているのですが、今回は「詰め込むだけ詰め込みましたネ…」とため息がでそうになるくらい大入りだった。でもって、客ウケ過ぎ。はだかさんのネタはついこの間の吉祥寺のライブと6割くらいは同じかな?でも、ウケ方が全然違う。これだからライブは面白いと思います。ハコとお客でこんなに違う。それにしても、はだかさんの笑いはそんなにどかどか受ける種類ではないと思うのだけど。しかしライブはノらなきゃソンソンですから、テンション高めに切り替えました。結果、いまだ頭冴え冴え、あと2時間くらいは寝られそうにないです。あんなにステージ&客席ノリノリのライブは久々であった。
なにしろ、私の今日の一番のお目当て喬太郎さんは40分以上ですことよ、モナミ。
高座にあがって「ウルトラマンはどこですか?」と叫ぶので、あ、今日は獏先生かと思ったら、あっさり「…以上、予告編でございました。…やろうと思ったんですけどね、覚えられなかったんです」。地方営業でお忙しかったそうです。マクラは営業先で麺類食べまくりのハナシ(SWAブログに写真がアップされてます、興味のある方は見てみましょー)等々。このライブの客層が読めずに不安だったそうですが「…なんだよ、演芸好きじゃねぇかよ」といたくリラックスしたご様子であった。で、ノリノリの「ハワイの雪」には、途中「東京イメクラ音頭」「大江戸ホテトル小唄」が入りました。だけど、最後はきっちりホロリとさせました(…奇しくも夜も老人のハナシ。何かの啓示か?と思ったりした)。

はだかさんもポカスカジャンも、すごいノッていた(特にタマちゃんは凄かった)。自分は、はだかさんの清志郎「ロックン・ロール・ショー」(♪ほーら・もう・いっちょう…)の替え歌(♪ほーら・もう・志ん生)がツボでした。もう一回聴きたい!

最後の「ダイナ」は喬太郎さんのリクエストだったそうで、喬太郎さんはなりきりエノケンで唄った(♪ダンナ、呑ませてちょうだいな)。あれは、ちょいとしたグルーヴでした。


終わった後、連れとご飯を食べようとお目当ての店にいったら閉まっていた。それくらいたっぷし!のライブでした。